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日本下水道新聞-社説・解説

住民要請に豊富なヒント

2007年07月18日

 下水道事業に関する最新技術・機器等を一堂に展示する「下水道展07東京」が東京ビッグサイト東展示棟で7月24日から4日間の会期で開催される。今年は出展者による自社の展示物プレゼンテーションをはじめ特別講演・シンポジウムの開催、テクニカルツアー、下水協のホームページに展示内容等の掲載といった四点の新しい取り組みを企画。出展者は360社、1238小間、昨年の下水道展06大阪の規模を上回る。
 下水道展は人と技術(物)と情報が交流する年に一度の貴重な機会であり、下水道界の知恵とノウハウの集大成でもある。地方公共団体は財政事情の悪化等から職員の派遣は絞る傾向にあるが、求められる効率的・合理的な事業の推進・運営に極めて有益な技術や情報、知見が得られる絶好のチャンスである。下水道展には、住民の負託に応え得る事業運営をすすめる上で欠かせないヒントが豊富に詰まっている。
 環境問題一つをとっても、CО2等の排出が少なく環境にやさしい機器への知見の有無によって選択肢が異なってくる。騒音、振動、交通障害等を抑制した最新の技術や機器の情報を吸収していなければ社会的ニーズに適った判断もできない。種々の機器・工法の比較評価から適正な判断が導き出されるが、その基礎知識を下水道展から得られることを認識していただきたい。
 最新の技術・機器情報に無関心であれば、その不利益を被るのは地域社会であり、行政判断が地域社会から厳しく問われかねない。下水道展でさまざまな「情報」と接するのは知的好奇心を満足させる以上に、対住民への下水道サービス向上へむけた行政の意欲的・良心的な行為と言えるのではあるまいか。
 下水道展は1987年に第1回が開催され、今年で20回目となる。下水道をキーワードに設計、測量、建設、管路資機材、維持管理、測定機器等の技術・機器が一堂に展示され、スタッフが実演、説明を行う。担当者による対面説明を通じ双方の情報交流が技術開発・改良のシーズともなる。
下水道研究発表会、都道府県セミナーも同時開催される。それらにも積極的に参加し下水道の針路やコンセプト、先進的な技術情報を吸収し、下水道展をつぶさに見て歩くことによって新しい発想やひらめきも生まれてこよう。
 下水道は、安全・快適な暮らしを実現するだけでなく、健全な水循環・資源循環を創出する、いわゆる持続可能な循環型社会形成の重要な一翼を担っている。そうした生活インフラの基盤整備や循環型社会の創出に多大な役割を果たしていることに誇りと気概を持っていただきたいし、そのためにこそ下水道展に足を運んでいただき、次代に活きる高質・高機能下水道づくりに英知と情熱を傾けてほしいのである。(日本下水道新聞 1874号)


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