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日本下水道新聞-社説・解説

下水道の〝見える化〟を

2008年07月16日

  日本下水道協会主催の第21回目の下水道展が7月22日から25日の3日間、横浜市のパシィフィコ横浜で開催される。わが国近代下水道の発祥の地・横浜市で開催されるのは、平成4年、16年に続いて3回目。来年に控える横浜開港150周年のプレイベントとしても注目されている。下水道展は、最新の技術・製品群を一堂に会する下水道界最大のイベントである。下水道関係者に最新の技術・製品等を直接見て聞いて触れてもらうともに、下水道が人の健康や暮らし、環境を守るうえで、どんな働きをしているかを一般市民に説明し、普段見えない下水道を〝見える化〟する絶好の機会でもある。
  出展企業にとっては手塩にかけて開発してきた製品群を世に問う晴れ舞台であり、事業者にとっては最新の技術や製品、研究成果等の知見や情報を入手するビッグチャンスであり、一般市民にとっては下水道を見える化する絶好の祭典である。今回の出展者数は318社(団体)、1076小間。温暖化ガスの削減に向けた省エネ、創エネ技術から処理水の再利用、汚泥の資源化、さらに改築更新、浸水対策、合流改善、地震対策、高度処理など多種多彩の技術・製品が出展される。企業のプレゼンテーションや最新技術を駆使した施設のテクニカルツァー、気軽に下水道を学べるパブリックゾーンなども企画されている。
  人の健康や暮らしを守り、環境や生態系の保全に資する下水道の実現を付託されている主人公は地方公共団体であり、産業界にほかならない。とりわけ大きな責務を負っているのは下水道事業者であろう。であれば人知と技術の粋を一堂に集めた下水道展は必見の要があろう。下水道技術に関する情報や知見を収集し、地域に適した技術・製品を導入するための判断能力を高め、下水道の再構築に活かすには、これほど高価な機会はあるまい。
  下水道展と合わせて下水道研究発表会も22日から3日間、パシフィコ横浜・会議センターで開かれ、昨年を上回る316編(口頭発表302編・ポスター14編)が発表される。特別講演「協働による持続可能な流域圏づくりを支援する空間情報プラットホーム」やパネルディスカッション「下水道施設における温室効果ガスの排出抑制とバイオマスのエネルギー化」などもある。今後の下水道事業の計画立案や技術・経営改善にも大いに役立つであろう。
  その下水道展・研究発表会に参加する自治体関係者が減少傾向にあることは残念というほかない。財政環境が厳しいことは理解できるが、お金には換えがたい人材の育成、研修の場でもある。下水道の健全な発展のためにもぜひ多くの自治体関係者、一般市民等の参加を期待したい。
  開催地・横浜市にとっては3年前に下水道局・緑政局・環境保全局の3局が統合して発足した「環境創造局」初の下水道展だ。3局統合のメリットを生かし、環境という大きな視点から下水道の展望を考えるイベントにしたいとしている。下水道事業が大きな転機を迎えているなか、新しい時代を開く下水道展となることを切に望みたい。


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