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「選択と集中」を 大阪市下水道河川部長に就任した 前田 邦典氏
2007年12月26日

今年4月の組織改革により、旧都市環境局の下水道部門が建設局に移管。河川課と一緒になって「下水道河川部」が発足。下水道の生え抜きとして、初代下水道河川部長に就任した。「下水道は市民の目に見えにくいが、市民生活を支える重要なインフラ。市民が何を望んでいるかを常に考えながら、事業をすすめていく」ことを基本スタンスに置く。
長いキャリアの中でも浸水被害の対応に追われた日々は、いまだ記憶に新しい。「下水道が整備されているのになぜ浸水するのか」と市民に詰め寄られ、「本当に辛い思いをした」と真摯に語る。それだけに、浸水対策に対する思いは人一倍強い。
「浸水対策について下水道と河川はこれまでも密接に関係してきた。人事交流を含め、今後連携を強化して取り組んでいく必要がある」と力を込める。
財政が危機的状況を脱しきれない中で、浸水対策をはじめ、合流改善、改築更新など今後継続して取り組むべき課題は山積している。円滑な事業運営を考える上で「選択と集中」をキーワードに挙げる。
今年9月、同市初のPFI(BTO方式)事業となる津守下水処理場消化ガス発電施設が稼働。民間活力導入にも関心が高い。「個々の業務を精査し、定型反復的業務等、専ら効率性を追求すべきものについては、可能なものから民間委託していく」。
一方、「新設より改築・更新の方が技術が要る。さまざまな制約の中でいかに改築・更新をはかるかは技術者としての正念場」。一ベテラン技術者として、事業の根幹を支える技術力の涵養に対する気配りも忘れない。
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昭和49年3月名古屋工業大学土木工学科卒業、同4月大阪市採用。昭和60年下水道局建設部工務課主査、平成5年4月同工務係長、9年4月同北部管理事務所技術主幹、12年4月管渠課長、13年4月日本下水道事業団大阪支社土木設計課長、16年4月大阪市下水道技術協会開発部長、17年4月都市環境局西部管理事務所長を経て、今年4月に現職。好きな言葉は荘子の「不将不逆、応而不蔵」。昭和26年11月14日生まれの56歳。生駒市在住。
〔日本下水道新聞 12月26日 1895号〕
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