|
|
下水道は男のロマン 北九州市建設局長に就任した宮野前 敏雄氏
2008年01月30日

「本当は下水道をやりたかった」。
就職を控え、大学の恩師に「これからは下水道が一番面白いよ」とアドバイスを受け、北九州市の採用試験を受けたが、「面接で河川に行かされた」。
それから30数年、やっと下水道の世界へ。しかも組織の長。「非常に嬉しい。最初の希望がやっと叶えられた」と喜びを隠さない。「ほかの土木事業に比べ、下水道は日常生活に不可欠だが、それを誇るところがない。その下水道のさりげなさに男のロマンを感じる」。
「私はスペシャリストではなく、ゼネラリストとして育てられた」。現職までに、河川を皮切りに、東京事務所、道路、企画、都市計画、区役所など、土木職でありながら、多くのセクションを経験。「土木職は数字に強く、折衝能力があるから使いやすかったんでしょう」。
河川時代、下水道出身の上司に、あくまで技術を追求する「北九州市の技術者魂」を叩き込まれた。曰く「コンサルの一つ上を行け」。時には衝突もあったが、その姿は今でも強い印象として残っている。
また、今年度に「美しいまちなみ大賞」などを受賞した「紫川マイタウン・マイリバー整備事業」は、計画認定まで関わった。これは自身の「ライフワーク」になっている。
区役所では、税金を集める大変さを経験。「若手の土木職員には税金を集める大変さを勉強してもらいたい」。さまざまな経験は、独自の人材育成哲学にも通じている。
「世界の環境首都をめざす」が今後のキーワード。同市だけでなく、東アジアなど世界に向けた環境協力も重要な事業と位置づけ、環境づくりで「東アジアの盟主」をめざす。そのために下水道の果たす役割はまだまだ大きい。当面は、合流改善、管更生、高度処理の導入に傾注していく。現有施設の維持管理も大きな課題だ。
「下水道は、技術力がある分、未だPRが下手な部分がある。今までやれなかった分、新しいことをどんどん指示していきたい」と目を輝かせる。
昭和47年3月福岡大学工学部土木工学科卒業、同4月北九州市入り、5月建設局土木部河川課に配属される。平成4年10月総務局東京事務所主幹、7年10月建設局土木部街路課長、12年4月建設都市局計画部長、15年4月同理事、16年4月小倉南区長を経て、19年10月15日付で現職。趣味はゴルフと温泉旅行。好きな言葉は「常に前向き」「絶対に逃げない」。昭和23年5月20日同市生まれの59歳。小倉南区在住。
〔日本下水道新聞 2008年1月30日 1900号〕
|
|
|
|
 |
 |