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効率的かつ迅速な業務を 月島テクノメンテサービス社長 多根井敏夫氏に聞く

2008年01月07日


――はじめに、社長に就任されてのお気持ちについては。
 私は、月島機械に入社以来、ほとんど上下水道事業に携わっておりましたけれども、5年ほど前から、民需を担当してきました。そしてこのたび、久し振りの上下水道界に、当社の社長として戻ってきますと、上下水道事業費の減少で、業界は少々元気がなくなっていまして、これは本格的な対策が必要だと改めて感じました。
 また、長期スパンの契約は民間ではあたりまえに行われていますが、官需の方ではまだ定着されてはいないですね。
 ――水道施設のO&Mの重要性が話題になって久しいですが。
 ベテラン技術者の一斉定年時代を迎え、また、人口減少や節水意識向上による水道料金収入の低迷等に直面し、水道事業体の側でもさまざまな経営課題を抱えていらっしゃるようです。そのような中当社では、民間のコスト監理の考え方を活かし、市民サービス水準の向上についての提案を行っていきたいと考えています。
 具体的には、われわれはただ維持管理を行っているだけでは、お客さま、ひいては住民の期待に応えることができず、建設費やランニングコストの低減や、施設の延命化に関わる適切な補修・保全についても、提案を行っていくことがお客さまのメリットになるということです。
 ――御社の長所はどのあたりに。
 当社は、社員の一人ひとりがいわば商品であると考えています。その社員が成長し続けることで、会社全体が本当に良くなり、他社と比べても質が高いサービスを提供できます。
 私も社長就任後、いろいろな現場を回っていますと、若い人がやる気を出して一生懸命に仕事に打ち込んでいる姿があちこちで見られました。一人ひとりが「自分がやらないとダメなのだ」ということを思って実行していることは、嬉しい限りです。
 ――現場の一人ひとりが成長していくことで、会社も成長していくということですね。
 メンテナンスの仕事は「うまくいってあたりまえ」と言われるように、確実でなければなりません。しかしながら、それだけでは不十分な時代に入ってきています。現状に満足せず、もっといいサービスを提供していくという心を持って、現場にあった提言を行い、ご理解を求めることが必要だと考えています。
 当社は、親会社がメーカーであるという強みを活かし、自分たちは施設を熟知しており、その性能をオペレーションしているのだという認識に立っています。社名にある通り、高い「テクノロジー」を武器にして、「効率的で安く、スピーディー」である業務の提案を行い、その成果をお客さまと共有できることをめざして、営業活動をしていきたいと思っています。さらには、複数年契約や包括的委託についても、ご理解を頂いていこうと思っております。
 ――業界全体の問題に、業務に対する適正価格の確保も上がっています。
 業界としても優秀な人材を確保し続けられるような適正価格が必要だと思っています。そのために当社も、一人あたりの生産性を上げたり、ITや機械の面でも改善の提案も行ったりして、官民がお互いのために話し合える仕組みが必要なのではないでしょうか。
 ――社内教育についてはどのように。
 部門チーフ以上の人を集めて、社外の人に講習や講演をしていただいて、その受講者が今度は部下に波及させるということで、さらに社員の意識を高めていきたいと思っています。
 また、関連資格も社員に「何時いつまでに取得する」という目標を立てさせて、合格者を増やしていきたいと思っています。
 それに合わせて経営者の発想も、今の速い流れに合わせ、市場が急速に変化しつつあるということを理解し行動していきたいと考えています。
 ――これまでで、印象に残る業務は。
 一つは、月島機械の大阪支社長時代に、大阪・舞洲で世界最大の溶融設備を受注したことです。
 さらに、新技術の開発にも携わりまして、特に、旋回溶融炉や溶融スラグの石材化について共同研究を実施したことが思い出されます。私は、営業も技術もチャレンジする気概や意欲が大切だと思っています。それがなくては、開発の効率も上がりませんですから。
 ――ご趣味、それからお好きな言葉などは。
 趣味は、テニス、ゴルフ、読書などです。目についたものはとりあえずチャレンジしていこうと思っています。
 また和歌が好きです。そのなかでも、本居宣長の「しき嶋のやまとごころを人とはば 朝日ににほふ山ざくら花」、それから、細川ガラシャの「ちりぬべき時知りてこそ世の中の 花も花なれ人も人なれ」が心に強く残っています。
 ――ありがとうございました。
〔日本水道新聞 2008年1月7日 4514号〕


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