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トップ すてっぷ JUMP 前澤化成工業社長 難波 理夫氏
2008年09月18日

現場の声 即座に反映
昨年、上場以来初の赤字決算を経験。この困難な時期に舵を取る難波社長は、「この結果を重く受け止めている。この1年間で数字を水面の上に持ち上げたい」と就任の決意を語る。
同社の主力製品は、宅地回りの配管部材。それだけに昨今の住宅着工数の減少、原材料価格の高騰の影響は甚大だ。これからも「今までのような住宅着工件数の大幅な伸びは期待できないだろう」と予断を許さない状況が続く。そうした状況下においても、「外部環境が悪いから会社が悪くて良い事にはならない。人員削減は考えておらず、あくまで成長戦略を貫く」と力強く語る。
そのために現在、中期経営計画の策定に着手。その達成に向けて、「国内において既存製品を拡販するとともに、新製品を開発していきたい。また、今後の戦略を考える上で海外展開は必要不可欠。3年後をめどに検討していく」と意欲的だ。同社は、これまでも『継手屋の目線』を持ち、的確に市場のニーズを捉え、それを具現化することで、顧客の評価を獲得してきた。
難波社長も「常にお客さまの要求するものを提供し続けるのが生きる道だ」と話す。それだけに、「われわれの製品は、細かい部材・製品の塊であり、机の上で開発された製品は一つもない。現場でお客さまの声を聞いてはじめて完成する。物理的にも気持ち的にも、常にお客さまと近いところにいなければならない」と現場の声の重要性を強調する。
今後はさらに取り組みを進め、「情報を得てから製品化までの時間がまだ遅い。開発スピードを高めていく」という。
新たな展開として期待されるのが、昨年買収した共和成型とのシナジー効果。共和成型は、豊富な成型技術のノウハウを持っており、「われわれも学ぶところが多い」という。現在、毎月1度会合を開き、「水という枠にとらわれず広い視野に立った研究テーマを設定し、議論している」。 入社以来、戸田・熊谷工場と同社主力工場の技術畑を渡り歩き、入社11年目に熊谷工場で、全社を挙げた水道用ゲートバルブの開発に携わった。当時を振り返り「当時1600㌧の射出成型機があったが、それでも200㍉のゲートバルブの本体を一度で射出できなかった。そこで、ほとんど毎晩のように徹夜をしながら、射出容量不足を補う成型方法に挑戦。今までにない製品を世の中に送りだせた」ことが印象深いという。
その後、その容量を一度で射出できる成型機が開発され、その技術はお蔵入りとなったものの、「いろいろな知恵を出せば、不可能なことはないという精神的な柱になった」という。
厳しい時代に、お客さまの声を取り入れながら、さらなる高みを目指すという難波社長。今後の動向に注目が集まる。
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【難波理夫(なんば・みちお)氏の略歴】
静岡大学工学部卒、昭和52年前澤化成工業入社、平成16年中部支店長、18年取締役執行役員関東支店長、20年6月代表取締役社長に就任。昭和29年1月19日生まれの54歳。
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