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忙中閑話 前澤化成工業社長に就いた 難波 理夫氏 〝継手屋目線〟を再確認
2008年09月17日

樹脂製ます・マンホール、継手大手の前澤化成工業。創業以来、突出した塩ビ射出成型技術と同社の行動指針となる三現主義(現場に行き・現物を見て・現実を知る)を徹底、数々のヒット商品を生み出してきた。しかし昨年は市況低迷に追い打ちをかける塩ビ樹脂高騰、そして建築基準法の改正。経営努力の範疇外の事態により、上場以来初の赤字決算となった。
その最中、社長に就いた難波さん、「今年中に赤字脱却をはかることが最大の使命」と第一声。異例とも言える営業本部長職兼務もその現れ。敢えて肩書きを背負い「可能な限りお客様と会話を重ねる」心づもりだ。同社に脈々と流れる三現主義のDNA。前社長(石橋会長)とも「継手屋の目線」を再確認、すすむべき航路を見定めた。
市場環境については、「かつてのような好調な時代は来ない」と断言。宅地周りの給排水設備は、住宅着工数に左右されるが今年も上向く兆しは見えない。また材料価格高騰も予断を許さない。「厳しい状況は言い訳にならない。生き残る方法を模索することが経営」と微塵の迷いも見られない。
実は難波さん、技術系として入社後20年は製造現場でキャリアを重ねてきた。思い出に残る大型樹脂製バルブの射出成型では、知恵と工夫と「最後はチームワーク」で困難を克服した。揺るぎない意志こそ混迷の時代を生き抜く推進力となる。
継手屋の目線で俯瞰すれば「まだまだ水回りに仕事の種は多い」と確信しており、給水、排水に続く同社〝第3の水〟に位置づけた雨水分野は「果実を収穫する時期」にある。すでに雨水ます関連の品揃えも完了させた。加えてM&Aでグループ化した共和成型との共同開発事業や環境事業など、新芽は発芽を待つばかり。
「机上で考えた製品など一つもない」。現場で人の思いをいかに汲み取るか思考を巡らせている。そして市場が求める製品をいかに速やかに供給していくか、時代は移り変わろうが、同社の姿勢は変わらない。立ち止まることも許されない。
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昭和29年1月生まれ、54歳。静岡大学工学部卒。昭和52年前澤化成工業入社。その後、戸田工場、妻沼工場(現・熊谷第一工場)で要職を歴任。平成16年に中部支店長、同18年に取締役執行役員関東支店長、今年6月に代表取締役社長に就任。
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