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広島市下水道局長に就任した 向井 正博 氏
2009年07月29日
下水道の人間として

大学院ではおもに橋梁構造物を研究。下水道配属は「不本意」だったが、最初に与えられた地下構造物(杭)の設計の仕事を通じ、「下水道が好きになった」と言う。以来、公務員生活のほとんどを下水道一筋、主に計画畑で歩んできた。
5年振りの下水道。しかもトップだ。「まるで浦島太郎の気分」と戯れる一方、「やりたい仕事ができる職場に戻ってきた」と喜びを隠さない。広島市下水道をよちよち歩きのころから育ててきた自負もある。
「下水道の人間として公務員生活を終えたい」と仕事に賭ける思いは熱い。
計画課長の頃、全国に先駆け、向こう30年間を見通した下水道ビジョン策定を手がけ、将来のベクトルを示したのが印象に残っている。国や他都市との協議、折衝の経験も多く、国関係の人脈も豊富だ。
事業環境が年々厳しさを増すなか、「内水排除」を重要課題の第一に挙げる。「広島市にとって本当の課題は浸水対策。今まではやむを得ず汚水整備を優先してきたが、これから本腰を入れて取り組まなければならない」と力を込める。下水道ストックの改築更新も本格化しており、その手腕が問われるところだ。また、市民に親しまれる水環境の創造にも力を入れていく。「100万人都市の市内を流れる川で泳げる都市は世界にまだない。合流改善などをすすめ、近いうちに実現したい」。
職員に対しては、「私も技術者。やりがいのある楽しい仕事をすることは技術者にとって何より大切なこと。厳しい時代だからこそ、そういう場を作っていきたい」と微笑む。
☆ ☆ ☆
昭和53年3月広島大学大学院工学研究科土木工学専攻修了、同4月広島市入り、下水道局建設部建設第一課配属。平成6年4月同課長補佐、11年4月管理部維持課施設保全担当課長、12年4月建設部計画課長、16年4月西区建設部長、18年4月道路交通局次長を経て21年4月に現職。趣味はゴルフ、地元広島カープの二軍戦観戦。座右の銘は「人事を尽くして天命を待つ」。昭和28年7月10日生まれの55歳。広島市中区在住。
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