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北九州市水道局長 吉田 一彦さん

2009年09月03日

広域化を積極的に推進していきたい

 初めての水道行政。「職員が非常に良くまとまっている」というのが第一印象。「公務員の中では経営感覚がしっかりしており、頼もしく感じた」。水道関係者の結びつきの強さにも目を見張る。「特に災害復旧は、局職員だけでは無理。他事業者、業者との連携は必要不可欠」とも。
  これまでは福祉、人事関係の仕事が多かった。保健福祉局時代には、世界車椅子(いす)バスケットボール選手権大会の地元事務局を担当。10日間で8万人以上が集うビッグイベントで、「大変な仕事だったが、大成功を収め、良い経験になった」。また、保健医療部時代には、同市救急医療体制のあり方を巡り、医師会と意見が対立。行政と医療現場との隔たりを感じつつも、まとめ役として、辣腕を振るった。
 事務職ながら、外郭団体に出向し、テーマパークの建設事業に携わったこともある。慣れない仕事に懸命に取り組んだが、バブル崩壊の影響により、事業はあえなく中止。「立上げから中止、後始末までやった。新聞にもずいぶん叩かれたし、苦い思い出になっている」と苦笑い。
  北九州市水道局では、平成18年に水道ビジョンとなる水道事業基本計画を策定。これに基づき、健全経営を守る一方、北部福岡の緊急連絡管整備や海外活動にも積極的に取り組んでいる。「安全でおいしい水を安く供給するのがわれわれの最大の使命。今後も基本計画に沿って、そのメリットをしっかり見定めながら、粛々と各施策を進めていく」と力を込める。
 同市は、隣接する芦屋町上水道を平成19年に統合。現在同市が事業運営をしている。「実は他自治体からも同様のオファーがあり、現在勉強を行っている」と明かす。「広域化はわれわれにとって最重要施策の一つ。今後とも積極的に推進していきたい」。
  また、同市水道は平成23年に通水100周年の大きな節目を迎える。これに併せ、第80回日本水道協会全国総会の開催地に立候補。7月末の九州地方支部第3回役員会で同市の推薦が決定され、開催地に内定した。「九州の代表として、心に残る総会にしたい」と意気込む。

     ☆   ☆   ☆
  昭和52年3月早稲田大学政治経済学部卒業、同4月北九州市入職。61年10月民生局福祉部総務課主査、平成7年10月企画局地域開発推進部主幹、12年10月保健福祉局総務部総務課長、14年1月同参事、15年4月同保健医療部長、18年4月総務市民局人事部長、20年4月建設局総務部長を経て、21年4月に現職。「滅私奉公」がモットー。職員には「メリハリのある仕事を」とハッパをかけている。趣味は、酒と年3~4回の一人旅。昭和27年4月12日生まれの57歳。同市八幡西区在住。


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