日本水道新聞社 “水の世紀”-「水」と「人類」との共生を追求し続けます
会社概要 ご意見・情報 サイトマップ
トップページ 日本水道新聞 日本下水道新聞 水道公論 図書 広報・PR製品 資料編 リンク
トップページ > 人(ひと) 一覧 > ひと   周藤 龍夫 氏/積水化学工業執行役員環境・ライフラインカンパニー水インフラ事業部長

人(ひと)

ひと   周藤 龍夫 氏/積水化学工業執行役員環境・ライフラインカンパニー水インフラ事業部長

2009年12月07日

人と水を繋ぐ使命

  4月の組織再編により、ポリエチレン管や塩ビ管などを取り扱う給排水システム事業部と、強プラ管などを取り扱うインフラ複合材事業部が合併し誕生した水インフラ事業部のトップに就任した周藤氏。奇しくも塩ビ管の代名詞とも言える「エスロンパイプ」が発売された1952年に産声を上げ、入社してからもパイプ一筋の会社人生を歩んできた。
 入社は1974年。80年代にはガス用PE管でバット融着(管端同士を融着)が開発され、営業の最前線で施工指導に奔走。こうした業務に従事する傍ら参加したヨーロッパの視察。ドイツのニュルンベルクで水道管路がダクタイル鉄管とPE管で構成されているのを目の当たりにして、「日本でもPE管の需要は必ず伸びると感じた」。PE管の黎明期から携わったことで、「それだけに愛着は強い」と話す。
  水に対する思い入れも強い。「97%を超える水道普及率で、蛇口から直接水が飲める文化を維持・発展させていきたい。プラスチックパイプにより、人と水とを繋ぐ役割を担ってきたわが社には、水に貢献する使命が与えられていると思う」と強調。
 パイプ一筋の会社人生を歩んできただけに、「これからもプラスチックパイプを通して、人々の暮らしと地球環境の向上に貢献していきたい。これは私に与えられたミッションだ」と力を込める。中でも耐震化を進める機運の高まりを受け、「当面は耐震性に優れる水道用高性能耐震型ポリエチレン管〝エスロハイパー〟を中心に、耐震化の促進に貢献していく」。これからの成長分野に求められるファクターを「環境・省エネ、耐震・防災、ストックマネジメント」と指摘。さらなる事業領域の拡大に対しても意欲を覗かせる。
  キャリアの大半は営業畑。さまざまな地域でさまざまな人とパイプの仕事に携われたことが思い出に残る。中でも印象的なのは群馬県草津市での案件。耐薬品性や軽量な点が評価され、導水管に大口径の塩ビ管が採用された。営業の第一線で活躍していた頃は「昔は事業体さんが比較的手が空いている時にお邪魔するといろいろ教えていただけた」。草津市の案件もこうした情報交流の中から生まれた案件だ。しかし、最近はメーカーとのそういった機会が少なくなっており、こうした状況に対して「事業体さんとわれわれメーカーがより一層情報交換を密にできれば、水道事業の発展に貢献できるのに」と期待を寄せている。
 学生時代はサッカーに熱中。サッカーは人の能力に合わせてフォーメーションを組んでいく。「組織運営も基本的には同じ。部下の持っている能力を最大限発揮してもらえるよう、欠点を指摘するのではなく、長所が伸びるように腐心している」。そのために部下とのコミュニケーションを欠かさない。趣味はお酒というだけあり、夜の会議も多いとか。部下から「血液も赤ワインではないか」と言われるほどの赤ワイン愛好家。
  一方で厳しい一面も。座右の銘は〝誠実〟で、「一生懸命挑戦して結果が出なければしょうがないし、再度チャンスを与えるが、手抜きをして失敗をした場合は厳しく叱責する。結果よりもプロセスが重要だ」と熱を込める。おかげで子供からは「怖いお父さんという評価を得ている」と破顔する。
 新たな中期経営計画の中でも成長分野の一つに位置付けられているPE管事業。明るく厳しいリーダーの下で、同社はどのように舵を切っていくのか。今後の動向に注目が集まる。

     ☆   ☆   ☆
 【略歴】昭和49年積水化学工業入社、平成21年執行役員水インフラ事業部長に就任、現在に至る。


今月の水道公論
社説・解説
写真ニュース
人(ひと)