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政治に押し切られる危惧
2008年08月21日
○…5日の水道の安全保障に関する検討会。自民党研究会の最終報告が出、提言の全容が明らかになったこともあり、議論がだいぶ熱を帯びてきた。部会がまとめた検討骨子案についてひと通り説明が終わると、より大きな観点からの議論も盛り込むべきと主張したのが委員長で日水協専務理事の御園さん。「単なる提言ではなく、現実性がないと駄目だ。日本の水道界、さらには国民がなるほどと頷くような、力を持ったまとめ方をしていかなければならない。たとえば、水は誰のものかといった基本的なことについての議論もきっちり整理しておかなければならない」。
○…これに続いたのが引継ぎをかねて出席した前厚生労働省水道課長の山村さん。「電力やガスなどの他のインフラと水道とではどこがどう違い、どういう理由でそう簡単にそれらの事業者に任せるわけにはいかないのか。電力は大きな発電所を造り、電線を繋げば広域的に供給できるが、水道はパイプを繋ぐコストが莫大でそうはいかないこと。きめ細かい、地域に密着した経営が必要で、広域的にやっている事業と組めばそれでうまくいくものではないということをきちんと主張すべきだし、外国でできるのになぜ日本でできないのかと問われたときに、こういう理由でできないと反論できる準備をしておかなければならない」。自民党の議論の過程で電気やガス事業者が水道を含めた管理を行う話も出ていることなどを紹介しながら、ひと通りの課題の整理と提言では政治に押し切られてしまう、もっと緊迫感をもった深い議論が必要だとの危惧を露にした。
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