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日本水道新聞-コラム 記者手帳

洗濯ものが白くなる

2008年12月08日

  ○…11月末開かれた日水協の工務常設調査委員会で挨拶した工務部長の田口さん、水道を取り巻く諸課題をひとしきり。水道界最大の課題の一つでもある広域化に触れ、「体力のない中小事業体は財政難で二進も三進もいかない。複数の中小事業体による運営など、集中と分散の両方が必要」「広域化・統合が必ずしも良いとは限らない。中山間地域では分散した方がいいこともある。効率のみを追求しないで、将来に残す水道事業のことを考えるべき」と広域化で一番ネックとなる地形的条件について逆転の発想を提示した。

 ○…11月の水道サロンで「中国の水道と地震」について講演した水道技術研究センター理事長の藤原さん。今年で8回目を迎えた日中水道技術国際シンポジウムを中心に話したが、ご自身がこれまで見聞してきた日中水道交流の歴史を概観する形となった。「長春には日本の協力によって造られた浄水場があるが、できた当時、洗濯ものの白さで配水エリアがわかるほど浄水場の水とそうでない水の違いが際だっていた」と振り返った。「中国のいろいろな浄水場を見てきた。大都市は広々としたきれいな浄水場だが、地方はまだ遅れており、浄水場ごとに技術や方式が違い、その差も大きい」と印象を語り、いくつかの浄水場を紹介した。

  ○…さらに「中国の都市の水道普及率は95%といわれているが、広大な国土全体の統計があるわけではないので実際のところはわからない」と巨大な中国の実態をチクリ。もっとも四川省での大地震については「応急給水はもっと遅いと思っていたが意外に早かった」と高評価。とはいえ、今、中国の水道にとって一番の問題は「需要増と水質汚染」だという。日中交流はこの厳しい現実をどう乗り越え、一衣帯水の実を…?


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